少子化、大学全入と言われる時代のの大学進学


 去年(2007年春)の定員割れ私大は、大学で36%。短大で62%にのぼったと発表がありました。 私立大学は、学生の負担する学費と、国からの学生数に応じた補助金で運営されています。 定員割れが続けば、学校法人として経営が成り立たなくなり倒産・廃校となってしまいます。
 現在、数年前までは大学進学者がほとんどいなかったような高校にも、これらの大学・短大の無試験推薦枠がばらまかれています。 高校での成績不問、志望理由書を郵送すれば 5〜10分の形だけの面接で全員合格というものです。 570ある四年制大学の上位数十校に志願者が集中し、上位100校レベルでまあまあの志願者という感じです。
大学は最終学歴。学費も私立文系で年額120万前後かかります。安くはない教育投資です。 勉強もせずに、安易に選ぶことは避けたいものです。10年前、20年前の大学とは違うのです。学校は、そこに所属する学生のレベルで評価が決まります。 大学と名前さえついていればいいのなら、実質無試験大学がたくさんあります。大学は、出ていて当たり前の時代です。 理系学部などでは、微分積分・ベクトルなど授業で普通に使います。できなければついていけず、留年の繰り返しです。 英語も同じ。AO入学者の多くが成績不良で留年している大学など多数あります。
 実力主義時代ということを勘違いしている生徒がたくさんいます。 上位大学を出ていてあたりまえ。その上で、君は何ができるのだと問われる時代です。 受験生時代に、英語・数学はしっかりやっておく。そうすれば、第一志望校に合格できるし、入学後もトップクラスです。




慶應進学会では、国公立大学進学指導を大きな柱の一つにするべく全学習プログラムの再検討を進めています。
新入生も国公立大学志望者が増えてきています。

6年生学部、医学部・歯学部・薬学部、獣医学部などを目指す人にとっては、トータル学費の差も大きな魅力です。 私立と国公立では、6年間で1000万〜4000万違います。
ただ、中堅都立高校生の中には、高3夏休みから勉強すれば国立大学に合格できるなどという安易な考えで学習に臨む生徒がしばしば見受けられます。 担任に言われたという生徒までいます。高3の夏まで何の勉強もせず急に勉強を始めて間に合うなら、誰も苦労しません。
準備期間を十分にとる必要があります。センター試験科目数の多さに怖気づく必要はありません。特に、文系の生徒は高1の初めから数学TAUBを捨てないで きちんと勉強しておくこと。私立上位進学校の生徒たちは、中2、中3で高校数学、高校英語に入っていることを忘れてはいけません。高校1年1学期の段階で すでに2年分のハンデがあるわけです。
国公立大学といっても様々なレベルがあります。慶應、早稲田より難易度の低い入りやすい大学は驚くほどたくさんあります。
都立高校生にとって大学受験を意識した学習のスタートは、高校1年の初めからです。



やり方が違う、だから成果が全く違う



地元4000人の合格指導実績   慶應進学会 since 1973 (C) Keio-Shingakukai All rights reserved