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Study or Learn 当たり前のことを、もう一度考え直してみましょう。 |
① I studied how to drive a car. ② I learned how to drive a car. |
”study”も”learn”も、日本語では「習う」で表現できます。 ①も②も、和訳すれば、「車の運転を習った。」になります。 しかし、”study”と”learn”では、その中身が違います。 ①は、私は、車の運転を習った。(操作方法を勉強した。操作方法の授業を受けた。運転できるようになったかどうかは、関係ない。) ②は、私は、車の運転を習った。(操作方法を勉強した。操作方法の授業を受けた。運転技術を習得した。その結果、運転できるようになった。) I studied English at school. I learned English at school. さあ、君はどちらですか? I studied 7000 English words. I learned 7000 English words. 教室にただ座っているだけでも、”study”としての”授業”は受けられます。 しかし、”learn”(習得)するためには、授業時間の数倍の、正しい方法での学習が必要になります。 |
他の教科でも同じです。 授業は同じように学校で受けているのであり、受けてきたのです。 |
習得には、学習するんだという意志が必要です。 |
しつこく、もう一度”study”と”learn”の違いを確認しましょう。 |
だれでもわかる例として、中学2年の「受動態」の授業で考えてみましょう。
文法事項としての受動態の授業は、数時間で終わりです。先生が、「be動詞+過去分詞」が基本だ。と説明し、
動詞の活用を覚えるよう指示する。そして、数時間の書き換え演習等をやって終わり。生徒は一所懸命ノートをとる。
”study”としては、これ以上のことはできません。 さて、ここからが自分でおこなう”learn”です。動詞の規則活用、不規則活用を覚える。 受動態の基本と例外を、理解し覚える。問題集を使って書き換え練習を繰り返し、 不明点を質問したり参考書を使って理解する。変化する動詞の原形そのもののボキャブラリー不足なら、 それを覚える。使えるようにする。再度問題演習をし、できるようになったか確認。 |
そして、学習のペースメーカーとしての役割は、それで十分。 学力を伸ばそうと望んでいる君に必要なものは”learn”です。 |
学校の定期テストが終わり、解答が発表されます。例えば、英語で君は不本意な成績だったとします。「あ、しまった。あそこも、やっておけばよかった。」などと考えます。 さあ、そのとき君は、「英語の先生が、あと20時間多く授業をやってくれていればなぁ。」と、考えますか。それとも「試験範囲を、あと20時間多く勉強していればなぁ。」と考えますか。 足りなかったのは、授業時間数ではなく、君自身の学習時間でしょう。 そして、補習となったとします。また、同じ範囲の「授業」を受けます。テストで良い成績だった生徒より多くの「授業」を受けたわけです。これで君は、彼等より学力がついたと思いますか。 試験前に、補習に費やした時間と同じだけ勉強していれば、君は「補習」を受けるような点数は取っていなかったはずです。 |
Where there is a will , there is a way. 君が、「今から頑張ろう。」と決意したのなら、 今までの成績は不問です。 過去の時間は戻ってきません。 やらなかったから、できなかった。 今度は、やって、できるようになりましょう。 正しい方法で。 継続して。 |
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